昨日の『道草日記』で、
――サッカーの日本代表がワールド・カップ本大会への出場をやけに軽々と決めた。
と述べましたが――
もちろん、選手の皆さんにとっては、とても大変なことだったと想像します。
日本代表が本大会への出場を決めた一昨日のウズベキスタン代表との試合は、TV中継されましたが――
その視聴率は、4年前のドイツ大会で本大会への出場を決めたときの半分程度だったそうです。
もちろん、今回は中継が深夜帯だったので、ドイツ大会のときと単純には比較できませんが――
視聴率が半減したということは、それだけ一般の人々の関心も薄れたということでしょう。
また、凱旋帰国後の記者会見場も、かなり狭くなっていたとか。
会見場に集まる報道関係者の数も同様に半減したのかもしれませんね。
会見場が狭くなったことをうけ、日本代表のキープレイヤーの一人である中村俊輔選手は、報道機関を通し、次のようなコメントを発しています。
――それだけワールド・カップ出場が当たり前になったということか。
と――
中村選手の心境をこのコメントだけから推し量るのは困難ですが――
どうやら、やりきれなさを感じておられることは、間違いないようですね。
選手の皆さんにとっては「出場して当たり前」と思われるのが一番のプレッシャーだったでしょう。
むしろ、「奇跡的な初出場」を狙うほうが、ずいぶん気持ちは楽なはずです。
そのような強烈なプレッシャーに打ち勝って本大会への出場権を勝ち取ったにもかかわらず――
あのような視聴率であり、このような報道陣の規模であったのですから――
やっぱり、やりきれないでしょうね。
出場国数が24から32に増えたからとって――
いかにも軽々と出場を決めたからといって――
実績としては立派なものですよね。
エンターテインメントとしては物足りなくても――
選手の皆さんのプロフェッショナリズムは全く申し分のないものです。