民主主義の世の中で――
有権者に等しく求められるのは、
――ギリギリの選択をするセンス
だと思っています。
このセンスは――
例えば、
――「A」ともいえず、「B」ともいえない。どちらともいえない。
というときに、
――それでも、私は、あえて「A」ということにする。
とか、
――強いていえば、「B」といわざるをえない。
というように――
どちらかを明確に選びとる能力のことです。
こうしたセンスに欠けていると、「どちらともいえない」という決断のしづらさを根拠に、
――投票所に足を運ばない。
とか、
――とりあえず白票を投じる。
ということになってしまいます。
……
……
当たり前ですが――
民主主義の世の中というものは――
多数の有権者が――
投票所に足を運ばなくても――
とりあえず白票を投じても――
健全ではなくなります。
民主主義の世の中を健全に保つには――
一人でも多くの有権者が、
――ギリギリの選択をするセンス
を備えている必要があるのです。