好戦的な相手には非戦の態度で臨むのが一番よいと思うのですが――
なかなか、そうはいかないのですよね。
とくに血気盛んな男性などは――
自分が好戦的な罵詈雑言を名指しで浴びたりすれば――
どうしても感情的に高ぶってしまう――
――なんだ、ころやろう! もう1回いってみろ!
と、ついなってしまう――
そして、
――好戦に好戦で臨む。
の愚をおかしてしまいがちです。
そうならないためには――
つまり――
終始、非戦を貫くには、
――好戦的な罵詈雑言
だけを徹底的に無視するのがよいのですが――
相手を徹底的に無視するというのは――
それは、それで非礼きわまりないことですから――
血気盛んな男性などは、
――むしろ、正面で相手にしてやることが、礼にかなっている。
などと考えてしまいがちです。
……
……
――好戦には非戦で臨む。
とは――
要するに、
――礼節を保った上で、相手を丁重に無視する。
ということなのですが――
それは――
やはり、
(かなり難しいこと……)
と、いわざるをえません。