マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「平和」より「戦争」


 などと――
 僕らは簡単にいってしまいますが――

 実は――
 世の中に実在するのは、

 ――戦争と非戦争

 の状態だけである――
 という考え方があります。

 あくまでも――
 非戦争の状態が「平和」なのであって――

 平和の状態も非平和の状態も――
 深く追究しようがない、と――

 ……

 ……

 なぜか――

 ――平和

 の定義が困難だからです。

 何をもって「平和」とするか――

 これが意外に難しい――

 ……

 ……

 定義が容易なのは、

 ――戦争

 です。

 ……

 ……

 ですから――

 いくら平和の大切さを重視するのであっても――

 追究するべきは、「戦争」であって、「平和」ではない――
 ということになります。

 ……

 ……

 たしかに――
 平和の大切さを声高に叫ぶ人たちの言動の中には――
 ときどき、

 ――戦争への寛容性ないし衝動性

 を感じることがあります。

 たぶん――
 無自覚なのだと思います。