――関連がない。
と、
――関連があるとはいえない。
とは雲泥の差です。
が――
なぜか――
この2つを混同する人があるのですよね。
「関連がない」とは、文字通り、関連がありうることの全否定であり――
万人ではないにしても、大多数の人々が、
――たしかに、とうてい関連はなさそうだ。
と思えるようなときに用いる表現です。
これに対し――
「関連があるとはいえない」は、関連があることにも含みを残していて――
実際に関連があるのかないのかの判断は、
――少なくとも現時点では、人知を超えている。
ということを言外に主張しています。
とりわけ自然現象に関する諸事象の関連については――
「関連がない」と「関連があるとはいえない」との区別を明確にする必要があります。
自然現象の多くには――
なお自然科学の追究の及ばぬところが残されています。
その意味で――
自然現象の多くは、人知を超えたところで起こっている――
といえるのです。
おそらく――
「関連がない」と「関連があるとはいえない」とを混同する人は――
この、
――人知を超えたところ
に無頓着なのでしょう。
ひょっとすると――
「人類は全知全能である」と無自覚に思い込んでいるのかもしれません。