自分にとって苦しく、困難で、恵まれない境遇を、
――逆境
といいますね。
これに対し――
自分にとって心地よく、容易で、恵まれた境遇を、
――順境
といいます。
人は――
生きていれば――
必ず逆境にあい、また順境にあいます。
逆境だけの人生はなく――
順境だけの人生もありません。
世界は――
人の都合とは無縁に、粛々と回っています。
世界に意思があるのかないのか、僕にはわかりませんが――
仮に世界に意思があったとしても――
世界は人の都合を考えたりはしません。
人の視点でみれば――
世界は、逆境になることも順境になることも、どちらも同様に確からしいといえます。
このことを――
人は――
自分が逆境にあるときも順境にあるときも――
常に、強く意識し続けるのが良いでしょう。
逆境にあるときには――
決して世界を恨んだり呪ったりせず――
かつて順境にあった自分を思い出し、今後、再び順境にあうであろう可能性に希望を託す――
順境にあるときには――
決して世界を見くびったり侮ったりせず――
かつて逆境にあった自分を思い出し、今後、再び逆境にあうであろう可能性に覚悟を決める――
逆境にあるときこそ順境への希望が――
順境にあるときこそ逆境への覚悟が――
必要なのです。