免疫の異常を防ぐこととして、
――睡眠、食事、保水
が挙げられる、ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
さらに――
それらのうちの「保水」が、ひょっとすると最も大切なのかもしれない、ということも――
述べました。
このことは――
いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症について、昨今、爆発的感染急増がイタリアやスペイン、ドイツ、フランスなどで起こっているのに、なぜ日本では起こっていないのか――あるいは、起こっていないようにみえるのか――という問いへの手がかりになるかもしれません。
つまり、
――保水
に注目をすることで、なぜ爆発的感染急増がヨーロッパで起き、日本では起きていない(ようにみえる)のかを説明できるかもしれない――
ということです。
簡単にいうと、
――ヨーロッパと日本との湿度の差が問題なのではないか。
と――
僕は感じています。
一般に――
ウイルスは湿度に弱いと考えられています。
いわゆる新型コロナ・ウイルスも、同様のようです。
そして――
ヨーロッパは、日本と比べ、湿度が低い傾向にある――
よって、
――新型コロナ・ウイルスの爆発的感染急増はヨーロッパでは起こっているが、日本では起こっていない。
と考えることができます。
が――
こうした見方に対し、反論も成り立ちます。
例えば――
ヨーロッパと日本との湿度の差は、日本人が思っているほどには大きくない、という話があります。
大きく違うのは夏の湿度であり、冬の湿度は、むしろヨーロッパのほうが高いかもしれない、という話もあります。
僕は、ヨーロッパや日本の湿度が新型コロナ・ウイルスに直接に与える影響は殆(ほとん)どないのではないかと、思っています。
もし、影響があるとしたら――
それは、間接に与える影響ではないか、と――
つまり――
ヨーロッパや日本の湿度がヨーロッパ人や日本人の免疫に直接に与える影響が、案外、甚大なのではないか――
ということです。
端的にいえば、
――ヨーロッパ人は、日本人と比べると、体の保水が十分でないので、免疫の異常が起こりやすいのではないか。
となります。
あるいは、
――ヨーロッパと日本との湿度の差は、いわゆる新型コロナ・ウイルスに及ぼす影響としては無視できるほどに小さいが、ヒトの免疫の異常のきたしやすさに及ぼす影響としては無視できるほどに小さくはない。
となります。