悩み相談の本態は――
その悩みを解決するための方法を一緒になって模索していくことではなく――
その悩みの解決がいかに困難であるかを共感しあうことであろうと思います。
その悩みが悩むに値するとわかってもらうこと――
あるいは――
もし悩み相談の相手も同じ悩みを抱いたとしたら、やはり同じように悩むであろうことの確認――
それを求めて――
人は悩み相談にのってもらうのです。
そのことを――
一般に、女性はよくわかっていて、男性はよくわかっていない、といわれます。
たしかに、その通りであろうと僕も思います。
その証拠として――
女性は、わりと気軽に悩み相談を求め――
男性は、よほど追い込まれない限り、決して悩み相談を求めたりしないのではないでしょうか。