物語には3つの要素があるといわれています。
1)登場人物
2)世界
3)出来事
の3つです。
つまり、どんな登場人物が、どんな世界で、どんな出来事に関わるか――
それが物語の骨子であるわけです。
ところで――
僕は時々、人生を物語に喩えて考えるのですが――
この喩えによれば――
1)の登場人物は自分自身では決して変わりようがなく――
また、3)の出来事は次々と予測不能に起こっていきます。
が――
2)の世界だけは、ある程度は選択可能なのではないかと感じています。
つまり、どの場所で自分の人生を過ごすかは、その気になれば、自分自身で選べるものである、と――
この場合の「場所」とは、当然ながら、地理的な意味の場所だけではなくて――
家庭とか職場とか交友関係とか依って立つ思想・信条とか――
実に様々な次元を含まれます。
この「場所」は、その気になれば選べるけれども――
自分自身や出来事は決して選べない――
つまり、
――人生とは“場所選び”である。
といってよいのではないか――
そう思うことが――
時々あるのです。