――実はですね～、ＡはＢなんですよ～。びっくりですよね～。
と何かを得意げに説明されたときに――
（え？ そんなの、前から知ってたけど……）
と訝ってしまった場合の適切な対処というのが――
けっこう難しいと思うのです。
相手が訝っている場合は、すかさず、
――あれ？ もしかして、それを知らなかったのは私だけかな？
などと切り返せば、事なきを得るのですが――
自分が訝っている場合は、そうはいきません。
そういうときに、どうするか――
……
……
正直、答えがみつかりません。
――そうなんだ～、私も知らなかったよ～。
と迎合するのは明らかに不誠実でしょうし、
――そうだよ。今まで知らなかったの？
と詰問するのは思いやりが足らないでしょう。
……
……
実は、きょう――
そういうことがありまして――
対処に、ちょっとだけ苦慮しました。
「ちょっとだけ」の意味は――
相手が人ではなく、ネットの記事だったからで――（苦笑
……
……
人が相手だったら――
どれだけ苦慮していたでしょう。
