生きる希望というものは――
いつだって、
――他者からの現状肯定
に支えられていると――
僕は思うのです。
自分の周囲の人たちから、
――あなたは今のままでいいんだよ。何も変えなくていいんだよ。
そういわれること――
それこそが、自分にとっての生きる希望となる――
たとえ、どんなに峻烈に頑張っていても――
たとえ、どんなに自堕落に怠けていても――
そうやって「他者からの現状肯定」を受けることで、人は、生きる活力を少しは抱くようになる――あるいは、生きる活力を少なくとも萎えさせることはない――
そうやって「他者からの現状肯定」を受けることで――
それでも、
――いや。今のままではダメだ! ダメなのだ!
と思えるかどうか――
それは次の段階です。
その、
――変革の意思
を自分にとっての新たな希望とみなせうるかどうか――
それは、また別の問題です。