マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

自身の機能の不完全さを無視していなければ

 書くことは――
 考えることや知っていることを正確にするといわれます。

 文字に書き表してみて初めて――
 人は、自分の思考の欠陥や知識の不備に気づくのです。

 裏を返すと――
 文字に書き表していないうちは、自分の思考は完璧だと思っている――自分の知識は万全だと思っている――

 人の心は――
 自分の誤謬や無知に気づきにくいのです。

 おそらくは――
 ヒトの脳が、そのような性質を備えているのでしょう。

 ヒトの脳は、常に自身の機能の不完全さを無視していなければ――
 たぶん、すぐに機能不全に陥るのです。