マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

今年の4語は1つも残らないと予想

 今年の流行語大賞が発表になりましたね。
 下記4語です。

  今でしょ!
  お・も・て・な・し
  じぇじぇじぇ
  倍返し

(まあ、妥当なところかな~)
 と思いましたね。

 ――4つも選んだのか!

 と驚かれた向きもあったようですが――

 今年は流行語の当たり年です。
 簡単に1つや2つには絞れなかった情勢を考えれば、十分に納得できます。

 実際、上記4語のどれが欠けても、

 ――納得できない!

 と怒る人が少なくないでしょう。

 ところで――
 毎年、流行語大賞について感心することがありまして――
 
 それは――
 過去の流行語大賞に選ばれた言葉の多くが、現在では、廃れている――あるいは、廃れつつある――ということです。

 もちろん、なかには全く廃れていない言葉もありますが――「なでしこジャパン」とか「アラフォー」とか「無党派」とか「Jリーグ」とか――

 しかし――
 おそらく、こうした全く廃れていない言葉のほうが、「流行語大賞」としては、

 ――むしろ、ふさわしくないのだ。

 とみるべきでしょう。

 残ってしまった言葉は、流行語ではなく、新語だったわけです。

 ただし――
 流行語と新語とをあらかじめ見分けておくのは、非常に難しい――

 以前は流行語と新語とが区別されて選ばれていましたが――
 今は区別されていません。

 そうするより仕方がないのだと思います。

 それゆえに――
 流行語大賞が選ばれたあとに、楽しみが残ります。

 ――どの言葉が廃れて、どの言葉が残るか。

 この予想は、意外に面白い――

 僕は――
 今年の4語は1つも残らないと予想します。

 実に見事な流行語大賞の選定であったと思っています。