マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

恋と愛と道徳とを図式化する

 人の欲求は、

  欲求
  ↓↑ ← 欲求の制御
  欲求の支持

 の図式に従っていて――
 ここでいう「欲求の制御」こそが、

 ――道徳

 である――
 というようなことを――

 おととい以降、『道草日記』で述べてきました。

 この図式に承認欲求を当てはめたら、以下のようになることは――
 きのうの『道草日記』で述べました。

  生存欲求
  ↓↑ ← 道徳(生存欲求)
  承認欲求

 ……

 ……

 今度は――
 生殖欲求を当てはめてみましょう。

 生殖欲求は――
 生物的ないし生理的な欲求です。

 これに対応する“社会的ないし心理的な欲求”は――
 何でしょうか。

 ……

 ……

 それを、

 ――誰かを愛する欲求

 とみなすことには――
 おそらく、異論は少ないでしょう。

 この欲求を――
 いま、

 ――恋愛欲求

 と呼びましょう。

 このとき、

  欲求
  ↓↑ ← 欲求の制御
  欲求の支持

 の図式は――
 以下のように書き換えられます。

  生殖欲求
  ↓↑ ← 道徳(生殖欲求)
  恋愛欲求

 一方――

 今年8月28日の『道草日記』で――
 僕は、

 ――恋は生殖欲求である。

 と述べました。

 もちろん――
 「恋」と「生殖欲求」とは、完全に同一ではないので――
 図式化すれば、

  恋 ≒ 生殖欲求

 となります。

 この図式が興味深いことを幾つか示唆している点は――
 今年8月28日以降、『道草日記』で縷々述べてきた通りです。

 で――

 ……

 ……

 何がいいたいのかと、いいますと――

 もし、

  恋 ≒ 生殖欲求

 と同じ発想で――
 恋愛欲求を図式化するならば、

  愛 ≒ 恋愛欲求

 となりますよね。

 よって――
 先ほどの図式、

  生殖欲求
  ↓↑ ← 道徳(生殖欲求)
  恋愛欲求

 は――
 さらに以下のように書き換えることができます。

   恋
  ↑↓ ← 道徳(恋)
   愛

 この図式を――
 僕は、いたくに気に入っていて――

(ここに恋の本質が集約されている)
 とさえ思っています。