マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ラジオの声は

 聴いていると元気になる声――
 というのがあります。

 その人の声を聴いていると――
 どういうわけか、前向きに考えることができるようになる――その人が何を伝えているかは、さておき――

 そういう声の持ち主は――
 朝のラジオ番組などに向いているでしょうね。

 ラジオは、テレビとは違って、音だけですから――
 出演者の声が占める比重は、きわめて大きい、といえましょう

 その声がリスナーの心を元気にするのであれば――
 それだけで、その番組は成功しているといえます。

 とくに朝のラジオ番組だと――
 多くのリスナーが、とても忙(せわ)しい時間帯を過ごしているでしょうから――
 たぶん番組の内容の多くは、聴いているようで聴いていない――実は、出演者の声だけを聴いている――
 ということが意外に多いと思うのです。

 こう述べると――
 ラジオ番組の出演者の方々はガッカリされるかもしれませんが――(苦笑
 そうではなくて――

 ラジオの声は、その声が成す言葉よりも遥かに多くの情報を含んでいる――
 ということを、僕はいいたいのです。

 ラジオの声は、単なる言葉の意味だけではなくて――
 その言葉を発した人のの感情や、その感情を理性的に制御しようとしたり、あるいは、意図的に演出しようとしたりする意志も含め、その出演者の人間性そのものを伝えている――
 ということです。

 けさ――
 久々に朝のラジオ番組を聴いて――
 そんなことを考えました。