マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

知行同一をどう理解するか

 ――知ることと行うこととは原理的に分離不可能であり、知っていても行わないのであれば、知らないのと同じである。

 という考え方――「知行合一」の考え方――について――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 僕は――
 実は、

 ――知っていても行わないのであれば、知らないのと同じである。

 というのは、
(ちょっと違うのではないか)
 と思っています。

(行うにせよ行わなないにせよ、知っていることと知らないこととの間には、やはり埋めがたい溝があるだろう)
 と――

 つまり、

    知

 と、

    ∅ (空集合

 とでは、
(雲泥の差だろう)
 ということです。

 ――ゼロと1との差は大きい。

 ということです。

 ……

 ……

 では――
 マル太は知行合一の考え方に全く与(くみ)しないのかというと――

 そうではなくて――

 ……

 ……

 要は、

       知
      行 行
     行 行 行
    行 行 行 行
   行 行 行 行 行

 と、
       知

 との違いだと思うのです。

 ……

 ……

 おとといの『道草日記』で述べたように――

 “知”と“行”とは、

       知
       行

 のような一対一の対応関係にあるのではなく、

       知
      行 行
     行 行 行
    行 行 行 行
   行 行 行 行 行

 のようなピラミッド型の一対多の対応関係にある、と――
 僕は思っています。

 よって――
 たんに知っていることと知りつつ行っていることとを比べると――
 下記のようになるのです。

       知
      行 行
     行 行 行
    行 行 行 行
   行 行 行 行 行       知

 遠くからみたら――

 たぶん――
 左側のピラミッドしかみえないでしょう。

 ……

 ……

 知行同一の考え方を――

 僕は――
 このように理解しています。