マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“行”を伴わない“知”の典型

 いわゆる知行合一の考え方を実践するには――
 美しいピラミッド型の知行合一に拘ることなく、実践できそうな“行”から、どんどん実践していくのがよい――
 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 この場合の、

 ――実践できそうな“行”から、どんどん実践していく。

 とは――
 どんなことに相当するのでしょうか。

 ……

 ……

 もっとも手っとり早いのは――
 その“知”について、

 ――言葉で表現をしてみる。

 という“行”です。

 ……

 ……

 “行”を伴わない“知”の典型は、

 ――知っているつもりで、実は知らない。

 ということでしょう。

 例えば、

 ――ディープ・ラーニング

 という概念を知っているとします。

 が――
 その概念を用い、人と議論をしたり、文章を書いたりしなければ――
 たんに知っているつもりである可能性が高いのです。

 そして――
 いざ人と議論をしたり、文章を書いたりする段階になって初めて、

 ――あ! 私は「ディープ・ラーニング」を知っているつもりで、実は何も知らなかった。

 と気づく――

 そういうことです。

 ……

 ……

 もちろん――
 ただ言葉で表現をしたくらいで、「ディープ・ラーニング」の本質に迫れるわけはないのですが――

 それでも――
 言葉で表現をすることさえ、しないよりは――
 はるかにマシといえましょう。

 ……

 ……

 ちなみに――

 僕は、「ディープ・ラーニング」のことは、よくわかっていません。

 知っているつもりで――
 人と話をしていて――

 あるとき、
(あ、実は知らなかった……)
 と気づいた口です(笑