――幸せは不等式では定量できない。
ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
その理由は、
――幸せは、人の主観が作り出すことであり、その気になれば、無からでも作り出せる。
からです。
よって――
強いて幸せを不等式で定量するならば、
幸せ ≧ 無
です。
この不等式の両辺に-1 を乗じると、
- 幸せ ≦ 無
となります。
ここでいう「無」の項は、要は「0」のことですから、-1 を乗じようと乗じまいと、同じ「無」です。
また、「- 幸せ」については――
きのうの『道草日記』で、「- 不幸せ」が「幸せ」とは異なると述べたように、「- 幸せ」も「不幸せ」とは異なります。
すなわち、「- 幸せ」とは、
――無意識に感じていて、意識的には感じていない幸せ
です。
あるいは、
――自分で勝手に「ない」と思い込んでいる幸せ
――鈍感になっている幸せ
です。
このことは――
どんなに充実した幸せであっても、それを十分に自覚していなければ、容易に享受し損ねる、ということを――
意味しています。