マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

戦後の後に戦前がある

 この国で、

 ――戦後

 といえば――
 ふつうは太平洋戦争(大東亜戦争)の後を指します。

 同様に、

 ――戦中

 といえば、太平洋戦争の最中の4年間を指し、

 ――戦前

 といえば、太平洋戦争の前を指します。

 つまり――
 戦前が戦中になって、戦中が戦後になる、ということですね。

 この流れを当たり前だと思っていました。

 たしかに、当たり前なのですが――

 ……

 ……

 一つ忘れえないことがあります。

 それは、

 ――戦後の後に戦前がある。

 という歴史的事実です。

 大変に残念ながら――
 人類史に永遠の平和が訪れたことはありません。

 これまでの戦後は、すべて戦前へ向かっていました。

 つまり――
 戦前が戦中になって、戦中が戦後になって、戦後が戦前になる――

 認めたくない事実です。

 が――
 緊迫の朝鮮半島情勢をみていれば――
 イヤでも認めざるを得ません。