マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

顧客と収益との関係性

 収益を上げるということと――
 顧客を喜ばせるということとの――
 両立は――

 とても難しいのですね。

 収益を上げることに専念すれば――
 顧客の気持ちはないがしろになり――

 顧客を喜ばせることに専念すれば――
 収益の安定性は失われやすくなります。

 とはいいつつ――
 顧客が離れれば、収益は上げられず――
 収益が無くなれば、顧客を喜ばせられず――

 顧客と収益との関係性は――
 異様に複雑に入り組んでいます。

 その辺のグチャグチャを明瞭に解きほぐせるようなビジネス・モデルが理想なのですが――

 そうしたモデルを確立するには――
 企業者らの弛まぬ努力や頭抜けた才能だけではなく――
 純然たる幸運が必要になってくるのではないかと思っています。

 安定して収益を上げ続け、かつ顧客を喜ばせ続けることができるようなビジネス・モデルを――
 意図的に企画し、用意周到に確立することは――
 人知を超えています。

 おそらくは――
 無意識のうちに偶発的に企画され、様々な攪乱因子に晒され、紆余曲折を経て――
 気づいたら、何となく確立されていた、というものではないでしょうか。