収益を上げるということと――
顧客を喜ばせるということとの――
両立は――
とても難しいのですね。
収益を上げることに専念すれば――
顧客の気持ちはないがしろになり――
顧客を喜ばせることに専念すれば――
収益の安定性は失われやすくなります。
とはいいつつ――
顧客が離れれば、収益は上げられず――
収益が無くなれば、顧客を喜ばせられず――
顧客と収益との関係性は――
異様に複雑に入り組んでいます。
その辺のグチャグチャを明瞭に解きほぐせるようなビジネス・モデルが理想なのですが――
そうしたモデルを確立するには――
企業者らの弛まぬ努力や頭抜けた才能だけではなく――
純然たる幸運が必要になってくるのではないかと思っています。
安定して収益を上げ続け、かつ顧客を喜ばせ続けることができるようなビジネス・モデルを――
意図的に企画し、用意周到に確立することは――
人知を超えています。
おそらくは――
無意識のうちに偶発的に企画され、様々な攪乱因子に晒され、紆余曲折を経て――
気づいたら、何となく確立されていた、というものではないでしょうか。