サービス業のセンスは、
――サービスの提供先がどのようなサービスを望んでいるかに敏感なれるかどうか。
にかかっているでしょう。
サービスを提供する技術は二の次です。
もちろん、サービスを提供する技術が高いに越したことはありませんよ。
少なくとも、低くていいということはない――
が――
いくらサービスを提供する技術が高くても、その提供先を間違えれば、ただの迷惑になってしまいます。
急いで散髪して欲しいというビジネスマンに顔剃りは不要です。
リゾート・ホテルの朝食を素早く給仕する意味はありません。
提供先の事情を察知し、実情に合わせて提供する――
つまり、サービスの原点は、
――差しだす。
よりは、
――受けとめる。
のほうに近いでしょう。