マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

表情の「語彙」

 会話の内容に合わせて表情を豊かに変えることのできる人は、

 ――会話の達人

 だと思います。

 会話は言葉のやり取りだけではなくて――
 気持ちのやり取りでもあります。

 気持ちをよく伝えるのは、ときに言葉ではなく、表情であったりしますから――
 表情の変化で意思を巧みに疎通させられるような人は、会話の達人といってよいでしょう。

 とはいえ――
 会話で言葉が果たす役割は大きいので――
 表情だけで会話を乗り切るというのも無茶な話です。

 言葉を当意即妙に選びつつ、それに合わせて表情も選んでいく――
 それが「達人」への極意でありましょう。

 ……

 ……

 僕個人の話をすると――

 僕は、言葉選びなら、多少の自信はありますが――
 表情選びには、まったく自信がありません。

 そもそも、作り笑いができないのでよね~。

 いいかえると――
 言葉の語彙――選べる言葉の種類――は、そんなに乏しくはないと思うのですが――
 表情の「語彙」――選べる表情の種類――は、けっこう乏しいのです。