マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「どうしようもない現実」の存在を知らなければ

 この世には――
 どうしようもない現実というのがあるのですね。

 ――人類の全ての叡智を集めても、おそらくは解決しえない問題がある。

 という現実が――

 そういう「どうしようもない現実」の問題に、いかに取り組むか――

 あるいは――
 取り組まないで、ひたすらに逃げるのか――

 選択肢は2つに1つです。

「ひたすらに逃げる」というのは、一見、厳しく非難されるべき選択肢ですが――
 実際は、そうでもありません。

「ひたすらに逃げる」というのは、意外にマシな選択肢なのです。

 だって――
 そういう人は、少なくとも、その「現実」の恐ろしさを知っているわけですから――

 もっとも残念なのは――
 そういう「現実」の存在それ自体を知らない人です。

 存在を知らなければ――
 取り組みようがないばかりか、逃げようもなく――
 また――
 そういう「現実」の問題に取り組んでいる人たちの苦労も、まったくわからないわけですから――