邪(よこしま)なことを考えようと思ったら――
まずは、心に余裕がないとダメなのですね。
余裕がなくて精一杯のときは――
邪なことなどは、とうてい考えられません。
どうしても真面目一辺倒になってしまう――
そういうときに、無理に邪なことを考えても――
面白くない――
そうやって考えることは、たしかに一応は邪なのだけれども――
でも――
それは、まったく洒落っ気のないような邪であって――
むしろ、稚気や毒気が充満していたりする――誰かを不快にさせること、間違いなし――
そういう邪になってしまうのです。