ネットのサイトを読んでいると――
ときどき、
(おや?)
と思うサイトに出会います。
色々と面白そうなことが書いてあったり、色々と為になりそうことが書いてあったり、今の自分の悩みに答えてくれそうなことが書いてあったりして――
が――
そういうサイトを最後まで読むと、
(あ――つまり、おカネが欲しいね)
と思わせることが、ほとんどです。
たいていは商品の名前と一緒に値段が明記されているので――
もちろん――
その商品は有形・無形を問いません。
(要は、カネか~)
と――
そういうサイトをみた後は――
ガッカリすると同時に――
ホッとしたりもします。
(たしかに、カネは欲しいよな~)
と――
ホッとするのは――
たぶん――
そのサイトを記した人が、僕に理解できない価値観に基づいて記しているわけではないらしいとわかるからです。
20代の僕なら――
ぜったいホッとはしなかったと思います。
同じように「要は、カネか~」と嘆息していましたが――
それは“侮蔑の嘆息”以外の何ものでもなかったでしょう。