同じ事実に基づき――
同じように論理を駆使して――
それでも――
結論が真反対になることがあります。
それは、おそらく――
事実の基づき方が違うからです。
もう少しいうと――
着眼する事実、重視する事実が違うからです。
では、何が着眼する事実や重視する事実を決めるのか――
それは――
感性です。
どの事実に目が向くか――
どの事実を重き見たくなるか――
それは、その人の感性が決めることに他なりません。
どんなに慎重に事実に基づき、どんなに厳密に論理を駆使しても――
同じ結論に至るとは限らないのです。