マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

心がねじれるということ

 心がねじれていく感じというのは、あまりよくわからないのですが――
 心のねじれが戻っていく感じというのは、よくわかります。

 たぶん――
 心がねじれるのはゆっくりだけれども――
 心のねじれが戻るのは急だからでしょう。

 ここでいう、

 ――心がねじれる。

 とは――
 一言でいえば、

 ――本音と建前(あるいは虚栄心や世間体)とが乖離していく。

 ということです。

 本当は○○したいのに、周囲から××とみられたくて、つい△△してしまう――
 そういう行き違いが積み重なっていく――
 それが「心がねじれる」ということの実態です。

 本音と建前とが乖離していくときには――
 人の心は鈍感なのです。

 が――
 その乖離が矯正されるときには、意外に敏感なのです。

 ――おっと……、ねじれていたな。

 と、すぐに気づきます。