心がねじれていく感じというのは、あまりよくわからないのですが――
心のねじれが戻っていく感じというのは、よくわかります。
たぶん――
心がねじれるのはゆっくりだけれども――
心のねじれが戻るのは急だからでしょう。
ここでいう、
――心がねじれる。
とは――
一言でいえば、
――本音と建前(あるいは虚栄心や世間体)とが乖離していく。
ということです。
本当は○○したいのに、周囲から××とみられたくて、つい△△してしまう――
そういう行き違いが積み重なっていく――
それが「心がねじれる」ということの実態です。
本音と建前とが乖離していくときには――
人の心は鈍感なのです。
が――
その乖離が矯正されるときには、意外に敏感なのです。
――おっと……、ねじれていたな。
と、すぐに気づきます。