世の中で活躍する人には2種類あって――
一つは、舞台の上で光り輝く人――
もう一つは、舞台それ自体を作り上げる人――
もちろん――
目立つのは、舞台の上で光り輝く人のほうであって――
舞台それ自体を作り上げる人は、たぶん、まったくといってよいほどに目立たないのですが――
でも――
どちらの役回りに、より確かな充足感を覚えるかは――
個人によって様々でしょう。
概して――
若いうちは、舞台の上で光り輝くほうを選びたがり――
歳をとるにつれて、舞台それ自体を作り上げるほうを選びたがるものですが――
例外は、いくらでもあるに違いありません。
子供の頃から、自分独自の舞台を作り上げることに力を注ぎ続ける人や――
老年期になってなお、舞台の真ん中で見事な輝きを放てる人がいます。
あるいは――
自分が作り上げた舞台を自分自身と一緒に売り込むのが上手な人や――
舞台の隅のほうで自ら陰になって舞台の真ん中にいる人を際立たせる人も――
そういう“例外”の人の活躍を目の当たりにすると――
自分の人生を見つめ直す切っかけになりますね。