――時間の使い方
などと、よくいいますが――
(時間って、そもそも使うものなのか?)
と訝ることが、よくあります。
時間は流れていくものです。
あとにとっておくということが、できない――つまり、ためられない――
その点、例えば、おカネなどとは全く違います。
とにかく――
おカネは使うことができますからね。
他にも――
例えば、時間は平等です。
誰にとっても1日24時間、1年365日――同じ速さで流れていく――
一方――
おカネは平等ではありません。
月収24万円の人がいれば、月収365万円の人もいる――
よって、もし、おカネが使うものであるならば――
時間は、きっと使うものではないのです。
では、どんなものなのか。
おそらく――
時間は、感じるものです。
あるいは――
感じること――
つまり――
時間とは、実は印象や感想と、ほとんど同義ではないか、と――
「時間の使い方」とは「時間の感じ方」――人が、日々の暮らしの中で、どのような印象をもつか、どのような気分になるか――その一点ではないか、と――
良い時間の使い方とは、良い印象をもつことであり、良い気分になることであり――
悪い時間の使い方とは、悪い印象をもつことであり、悪い気分になることではないか、と――
そう思うのです。