マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

若い女性が男性アイドルの広告を

 地下鉄の駅の構内を歩いていたら――
 若い女性が壁に向かって携帯電話のフラッシュを焚いておりました。

 写真を撮ったようですが――
(さて、何を撮ったのか?)
 と壁の方をみてみると――
 男性アイドルの広告が壁一面に広がっておりました。

 女性はどうみても社会人で、20代後半もしくは30代前半でしょう。
 口元に薄く笑みを浮かべながら、携帯電話の画面で写り具合を確認しておりました。

 その仕草は、実に、あっけらかんとしたものです。

 口元には薄い笑みを浮かべてさえいたのですよ。

 いわば「薄笑い」ですよ(笑

 これは、よくみると、かなり気味の悪い光景ですよ。

 もし、20代や30代の男が、同じような薄笑いを浮かべながら、女性アイドルの広告を携帯電話で撮っていたりなんかしたら――
 ゾッとしますよね(笑

 が――
 その女性が撮っている分には、不思議と気味が悪くなかったのですよ。

 これは、いったい、どうしたことでしょう?

 ゾッとしなかったのは、僕が男だからなのでしょうか。
 女性の目には、やはりゾッとする光景なのでしょうか。

 どうも、そんな風にも思えないのですが――(笑