あえて物事を中途半端にやってみるというのも――
そんなに悪いことではないのかもしれませんね。
最近――
そのように考え始めています。
物事は、すべからくキチっと本格的にやりきるのがよい――
と、決まったものではない、と――
草野球には草野球の良さがある、ということです。
プロ野球にはない良さがある、と――
では――
その「良さ」とやらが、厳密には、どんなものなのか、と問われると――
その答えは、そんなに面白くはないのですね。
せいぜい、
――日常に変化が出て視野が広がる。
といった程度しか指摘できないでしょう。
そうではなくて――
まあ――
たしかに視野は広がるかもしれませんが――
別に――
広がらなくてもいいのですよ。
何かを中途半端にやり散らかす楽しさというものがあって――
それをもう少し肯定的にとらえてみよう、ということです。
キチっと最後までやり切ることだけでは、あまりにも息苦しい――
だいたい――
人生が、そうじゃないですか。
中途半端にやり散らかすのが人生でしょう?
人が、一生のうちで、やり切れることなどは、ほんの僅かなのですから……。
そう思います。