マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

未来を大切に思うなら

 一般に――
 未来は肯定的にとらえられることが多いのですが――
 それは、未来が不確実だからです。

 もし、未来が確実だったら、さぞかし息苦しいに違いありません。

 何か良いことが起こるとわかっていたら――
 それが実際に起こったときには、喜びが半減し――

 何か悪いことが起こるとわかっていたら――
 それが実際に起こったとき悲しみは和らぐかもしれませんが――
 それが起こるまでの気持ちは、たぶん沈み続けることでしょう。

 そういう未来は、人に展望を抱かせません。
 だから、息苦しくなる――

 未来が肯定的にとらえられているということは、

 ――不確実性がよしとされている。

 ということです。

 一般に――
 不確実性は否定的にとらえられることが多いのですが――
 それは、たぶん誤解でしょう。

 未来を大切に思うなら――
 不確実性を忌避すべきではありません。