一般に――
未来は肯定的にとらえられることが多いのですが――
それは、未来が不確実だからです。
もし、未来が確実だったら、さぞかし息苦しいに違いありません。
何か良いことが起こるとわかっていたら――
それが実際に起こったときには、喜びが半減し――
何か悪いことが起こるとわかっていたら――
それが実際に起こったとき悲しみは和らぐかもしれませんが――
それが起こるまでの気持ちは、たぶん沈み続けることでしょう。
そういう未来は、人に展望を抱かせません。
だから、息苦しくなる――
未来が肯定的にとらえられているということは、
――不確実性がよしとされている。
ということです。
一般に――
不確実性は否定的にとらえられることが多いのですが――
それは、たぶん誤解でしょう。
未来を大切に思うなら――
不確実性を忌避すべきではありません。