人が人を評価するときに看過できないことは、
――どのような基準で評価されているか。
です。
例えば――
どの能力が評価されているのか――逆に、評価されていない能力はどれか――能力以外の要素も評価されるのか――
あるいは――
どのような観点から評価されるのか――着眼点は何か――用いられる指標や変数は何か――指標や変数は用いないのか――
人が人を評価するときは、そうした基準によって、評価される人だけでなく、評価する人も評価されるのです。
評価される人は、基準をみればいいでしょう。
基準が納得のできるものであれば――
自分への評価を受けいれる――
納得できるものではなければ、受け入れない――
それでいいと思うのです。
ただし――
多くの場合、人が人を評価するときには、基準が明らかにされないのですよね。
それは、大変に不公平なことです。
基準を明らかにしない評価には権威が伴わないということを――
評価する人は、肝に銘じるべきでしょう。
