ニュージーランドの街クライストチャーチで、大きな地震がありましたね。
日本人も多数が巻き込まれたそうです。
痛ましいニュースがネットやTVで流されています。
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クライストチャーチは、少し前に、TVの紀行番組で知りました。
(ああ、行ってみたいな)
と思った街でした。
旅行好きではない僕にしては、かなり異例の感想です。
クライストチャーチは、主にイギリスのイングランドからの移民によって興された街だといいます。
立ち並ぶレンガ造りの建物が、19世紀のイングランドの風情を漂わせ――
市街地の各所に緑樹の豊かな公園が設置されていることから、別名を「庭の街」というのだ、とか――
その紀行番組でクライストチャーチにはレンガ造りの建物が多いことを知っていたので――
今回のニュースをきっかけにニュージーランドが有数の地震国であることを知ったときには――
正直、驚きました。
(ええ~!?)
と――
レンガ造りの建物は、単にレンガを積んだだけなので、地震には、ひとたまりもありません。
イギリスには地震がないので、それでも平気だったわけですが――
それを安易に導入した戦前の日本政府は、関東大震災で痛い目に遭い、以後、厳しい制限を加えたといいます。
それなのに――
クライストチャーチの人々は、敢えてレンガ造りの街並を捨て去らず、祖先たちの美意識を後世へ伝えようとする――
その姿勢は、いかにもイギリス的で、好感がもてるといえなくもありませんが――
ちょっと、頑固ですよね。
少なくとも、今回の地震では――
その頑固さが裏目に出てしまいました。