人の短所というものは――
「探すべきもの」ではあるけれども――
「直すべきもの」ではないと思うのです。
誰かの言動に至らない点を見出し、それを矯正しようと試みても――
当人に、その気がなければ、まったく無効です。
また――
仮に、その気があったとしても――
「直そう」と思っただけで、きちんと直せる保証などは、どこにもありません。
とくに一定の年齢を重ねてしまった人ならば――
矯正は、ほぼ絶望的といっていいでしょう。
人は同じ過ちを繰り返すものですから――
よって――
人の短所を探すのは、直すためではありません。
受け入れるためです。
受け入れる気になれそうにもないのなら――
短所は探さないのが一番です。
もし、運悪く見つけ出してしまったら――
見て見ぬ振りをするのがいいでしょう。