マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人の短所を探すのは

 人の短所というものは――
「探すべきもの」ではあるけれども――
「直すべきもの」ではないと思うのです。

 誰かの言動に至らない点を見出し、それを矯正しようと試みても――
 当人に、その気がなければ、まったく無効です。

 また――
 仮に、その気があったとしても――
「直そう」と思っただけで、きちんと直せる保証などは、どこにもありません。

 とくに一定の年齢を重ねてしまった人ならば――
 矯正は、ほぼ絶望的といっていいでしょう。

 人は同じ過ちを繰り返すものですから――

 よって――
 人の短所を探すのは、直すためではありません。

 受け入れるためです。

 受け入れる気になれそうにもないのなら――
 短所は探さないのが一番です。

 もし、運悪く見つけ出してしまったら――
 見て見ぬ振りをするのがいいでしょう。