コミュニケーションには発信と受信とがあって――
どちらも大切なのは当たり前なのですが――
それでも、強いて、
――どちらが大切ですか?
と問われれば――
おそらくは、
――発信です。
と答えたほうがよいのです。
発信をする人がいなければ、誰も受信をすることができないからです。
日本人は受信は得意です。
相手のいうことに辛抱強く耳を傾ける人は意外に多い――
が、発信は苦手です。
相手に向かって辛抱強く言葉を尽くす人は意外に少ない――
海外では、
――日本人はコミュニケーションが苦手である。
というステレオタイプが、依然として根強いのだそうですが――
単に「コミュニケーションが苦手」なのではなく、「発信が苦手」と理解するほうが、的を射ています。