日頃、日本の教育の欠点や限界について考えるところが多いのですが――
今日、アメリカ人と話をしていて、日本の教育の良い点に気付かされました。
そのアメリカ人がいうには、
――日本の中学校の校舎は素晴らしい。
と――
――建物が新しく、教室が明るい。
と――
しかも、
――どんなに小さな町に行っても、大都市と同じような立派な校舎が建っている。
と――
アメリカでは、小・中学校の校舎の造りは、州によってバラバラらしいのです。
小さな町にいくと、建物が古く、教室が暗いことも珍しくはないのだとか。
(なるほど――)
と思いましたね。
日本の小・中学校の校舎は何十年かに一度は建て替えますよね。
いつも建物が新しく、教室が明るいのは、そのせいだろうと思いますが――
そういうことは、ごく当然のことだと思っていました。
必ずしも当然のことではないのですね。
そういえば――
去年、中国の四川大地震が発生したときに、学校の校舎ばかりが崩れさったことを指摘する向きがありました。
ハードウエアにしっかりおカネをかけつづけるところは――
日本の教育の誇れる点でしょう。