ついこの前までは、中川財務・金融相の呂律の回らない会見が政界を揺さぶっていましたが――
今度は、民主党の小沢代表の公設秘書の逮捕劇で政界に激震が走っております。
本当に――
政界というところは、一寸先が闇なのですね。
今回の逮捕劇が政局に与えた影響は、まだ今日の段階では読み切れませんが――
報道などが伝えるところによると――
決して小さくはないようです。
自民党の国会議員たちは、小沢さんの非を、TVカメラの前で公然と糾弾しております。
また、民主党の国会議員でさえ、小沢さんと距離を置く人たちは、民主党代表の地位から去ることを暗に求めているようです。
このまま静かに収まるとは、ちょっと思えません。
小沢さんの公設秘書が逮捕されたとはいっても――
現行犯で逮捕されたわけではありませんし、裁判を経て有罪が確定したわけでもありません。
僕ら有権者は、今回の逮捕劇と政治家・小沢一郎の人となりや民主党の政策への評価とを直ちに結びつけるのは、ちょっと避けたいところです。
といっても、公設秘書の逮捕のニュースが繰り返し報道されれば――
どうしたって結びつけたくなってしまいますよね。
各種報道機関には、どうか、中立の立場での報道に徹して欲しいと思います。
「中立」というのは、検察側に立つのでもなく、小沢さん側に立つのでもなく、ということです。
小沢さんの周囲で、いったい何が起こっているのか、あるいは起こっていたのか――
有権者にとって意義のある情報だけを伝えて欲しいと思います。