内閣不信任案が否決され――
菅総理は、ひとまずは政権首班の座を守ったわけですが――
採決の直前に、民主党の代議士会で、辞意を示唆した上での否決でしたから――
いうなれば、
――あと少しで辞めるから、それまではやらせてね。
という意味で守ったのであり――
つまり、政権首班の座は、
――事実上は守れなかった。
といってよいでしょう。
その理由は、
――震災対応の不手際
ということになっていますが――
報道されたところによれば――
菅総理の立場は、震災前から、危うかったようです。
外国人献金の不祥事で、野党はもちろん、与党からも非難の声が上がりかけていたとか――
震災対応の不手際にせよ、外国人献金の不祥事にせよ――
菅総理が退任に追い込まれる理由とは、あまり関係がないようです。
それらは単なる口実であり――
本当の理由は、
――永田町の大部分の人たちが「菅さんに総理の資質なし」と判断をしたから――
のようです。
そういう人を政党の幹部に擁していた人たちの責任は免れませんが――
そういう政党に国会の議席を与えた有権者の責任も免れませんね。
震災処理の最中の内閣不信任案の提出は、提出をした野党だけの責任ではなくて――
提出を許した与党や有権者の責任でもあるといわざるをえません。
いたずらに責任が分散されるようで、非常に気持ちが悪いのですが――
民主主義の社会では、それが自然なことなのかもしれません。