金銭は、脳の生理機能の何らかの基本要素を反映しているに違いないと考えられますが――
それを実感させるのが、いわゆる、
――おカネの問題
です。
人は、いわゆる「おカネ」が絡むと、なぜか心のバランスを崩しやすい――
怒りっぽくなったり、過度にやる気になったり、ときには、鈍感になったり、不自然に優しくなったり――
つまり、「おカネ」が思考の過程にのぼると――
そのことが人の精神活動を撹乱しているように思えるのです。
脳の生理機能を司る根源規則というのがあるのならば――
それは、「おカネ」が思考の過程にのぼることで、少し書き換えられているのではないか――
そのようにさえ、感じられます。
例えば、サッカーをやっていて、急にルールが変わるようなものです。
――5分に一度はハンドをしてよい。
とかね。