歴史を学ぶ意義は――
過去の失敗を省みることでしょう。
決して過去の成功に倣うことではありません。
成功よりも失敗のほうが、あてになるのです。
世の中には――
不思議に成功することなら、いくらでもありますが――
不思議に失敗することなど、ありえません。
どんな失敗にも必然が含まれます。
その必然を見出すのが、歴史を学ぶ目的です。
ですから――
歴史を真摯に学び、その成果を現代に活かそうとするならば――
悲惨な歴史、おぞましい歴史、バカげた歴史から、目を背けてはいけません。
それら史実は、現代に活きる重要な教訓を示しているのですから――
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民主党の小沢一郎さんが、擬装献金疑惑に揺れています。
きょうになって、東京地検特捜部は、小沢さんの元秘書らを逮捕しました。
いずれ捜査の手は小沢さん本人にも及ぶ、との観測が流れています。
なかには、小沢さんに民主党幹事長の職を辞するように求める声もあります。
――政治家が検察に嫌疑をかけられた場合には、推定無罪の原則をも曲げるべきである。
との主張でしょう。
ことは、大変に複雑でデリケートな問題です。
この問題について考え、判断を下すときに――
僕ら有権者は、歴史から学ぶ必要があります。
過去のどの失敗を反面教師とするべきか――
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