マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

会話が滞る度に苛立っていたのでは

 会話がスムーズに成立するには、会話を交わす両者の間で、多くの前提が共有されていなければなりません。

 ところが――
 前提の共有というのは、そう簡単なことではありませんから――
 会話は、しばしば滞ります。

 会話が滞ったときには、努めて前提を疑うことです。

 相手のいっていることの意味が、なかなか把握できないときは、自分の前提と相手の前提とが食い違っているのです。

 が――
 その食い違いに気づくのは難しい――

 ですから――
 僕らが、まず気をつけることは、

 ――会話が滞ってしまってもイライラしないように意識する。

 ということでしょう。

 会話が滞ることは、よくあります。
 会話は、よほどの条件が揃わない限りは、滞るものなのです。

 その滞りを解消するには、相手と自分との前提の食い違いを見出さなければなりません。
 が、それを見出すのには、けっこうな時間と手間とがかかる――

 会話が滞る度に苛立っていたのでは、疲れきってしまいますね。