マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

個人と組織との関係性の問題

 一人は、みんなのために――
 みんなは、一人のために――
 それが、個人と組織との理想的な関係性であろうと思っています。

 が――
 現実には、なかなか、そのようにはいきません。

 たいていの組織では、「みんなは、一人のために――」がないがしろにされ――
「一人は、みんなのために――」のほうに偏りがちです。

 どちらかに偏るのは当然なのです。
「みんなは、一人のために――」と「一人は、みんなのために――」とは決定的に矛盾します。

 この矛盾を吸収するには、組織が十分に柔軟でなければならないのですが――
 そのためには「みんな」が密にコミュニケーションをとらなければなりません。

 が――
 そのコミュニケーションというのが厄介で――
 手間がかかれば時間もかかります。

 つい、

 ――面倒だ!

 となってしまう――

 結局、個人と組織との関係性の問題というのは――
 手間と時間との問題なのです。