仙台に住むイギリス人と、
――好きな漢字は?
という話をしていました。
彼は、
――薬
が好きなのだそうです。
「薬」の意味ではなく、形が好きなのだと――
――対称なところが好きなのか?
と問うと、
――「週」も好きだ。
といいます。
どうやら、純粋に画数の多さに惹かれているようでした。
僕が、
――「心」はどうか。
ときくと、
――それは単純すぎる。
といっていました。
アルファベットに慣れている目には――
「心」の画数は物足りないのでしょう。
ちなみに――
僕は、「心」が好きです。
あのどうしようもなく非対称なところが好きなのですがね。
とくに、手書きで「心」をバランスよく記すのは、けっこう大変ですよね。