JR東日本が来春に導入する新幹線の新型車両について――
当初、新たな愛称を公募し、選定する予定でいたものが――
現行の「はやて」が続けて適用される可能性も出てきたそうです。
きょうのネット・ニュースが伝えています(産經新聞、提供)
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愛称というものは、本来、人為的に決めるものではないと思うのですよね。
たしかに――
新幹線の場合は、黎明期の「こだま」や「ひかり」が、人為的な愛称でありながら、大当たりをしているので――
まあ、いたしかたないところもあろうかとは思いますが――
理想をいえば、愛称は自然発生的がよいと思います。
新型車両の形から着想を得た愛称――
「E5系」の車両名から派生した愛称――
あるいは、その他まったく予想できなかった形で飛び出した愛称などが――
結局は、多くの人たちにムリなく受け入れられると思うのです。
例えば、旧国鉄のD51形蒸気機関車が、
――デゴイチ
の愛称で親しまれたように――
「D51」を「デゴイチ」と読み替えるなど――
常識では絶対にありえませんよ(笑
少なくとも、公募型の愛称選定では、まず起こりません。
愛称が、多くの人たちにムリなく受け入れられるには、幾つかの条件を満たす必要があると感じます。
1)人為的にではなく、自然発生的に定着した。
2)定着までに十分な年月を費やしている。
3)アウトロー的ないし規格外的な響きがある。
「デゴイチ」は、これら3つ全てを満たしているといってよいでしょう。
ちなみに――
現在の東北新幹線の「はやて」は、「1」も「3」も満たしてはおらず、
(唯一、「2」のみを満たしかかっているのかな~)
といった印象です。
愛称を新規に設定する場合には、「2」すら満たさないことになるのですから――
現行の「はやて」を存続させることが最も原理にかなっている、と感じます。
愛称は、人為的に決められたら最後――
それだけで幾らかは興を削いでしまう宿命を背負っています