マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「リカツ」って何だろう?

 ――コンカツ、リカツ

 という言葉をきいて、
(はて、「リカツ」って何だろう?)
 と思ったことがあります。

「コンカツ」というのは、いうまでもなく、結婚活動のことですね。
 就職活動を「シュウカツ」というのに準(なぞら)えた言い方でしょう。

 では、「リカツ」とは何か――

 まあ――
 ご存じの方にとっては何でもないことであろうと思いますが――

「リカツ」とは離婚活動のことです。

 将来の離婚に備えて色々と準備をすることですね。

 僕は、この「リカツ」という発想が嫌いでして――

 いえ――
 離婚活動は大いに結構だと思っていますよ。

 幸せの形は人によって様々ですから――
 離婚が人生をより良い方向にもっていく可能性など、いくらでもあります。

 では、何が嫌いなのかといえば――
 言葉の問題です。

 結婚活動が「コンカツ」と略されているのに、離婚活動を「リカツ」と略してしまう発想が嫌いなのですね。

(離婚活動も「コンカツ」にするか、結婚活動を「ケッカツ」にするかしなさいよ)
 と――

(少なくとも「コンカツ、リカツ」と並べるセンスは、どうかしてるでしょ)
 と――

 つまり、

 ――「コンカツ」というのは、何も結婚活動のことだけではない――離婚活動も含みますよ。

 と上手にアピールするか、

 ――これまで「コンカツ」といえば「ケッカツ」のことでしたが、これからは「リカツ」も大切ですよ。

 と巧みに説いていって欲しい――
 そういうことです。

 僕としては、

  コンカツ = 結婚活動 または 離婚活動

 のほうが気持ちがよいと感じています。

 だって、そうすれば――
 これから結婚をしようとする人と、これから離婚をしようとする人とが、同じ土俵に立てますよね。

 どちらも人生の重要な岐路に差し掛かっていることに違いはありませんから――
 双方をひとくくりにしてはいけない理由は小さいでしょう。

 少なくとも――
 結婚活動と離婚活動とを厳しく峻別しようとする姿勢よりは大らかであろうと思います。