体調が悪いときに限って、ゆっくりは眠れないものです。
なんやかんやと予定がつまってくる――
仮に、予定がつまってこなくても――
体調が悪いときには、普段あまり気にならないようなことまで気になりだします。
ずっと前から放ってあったこととか――
もちろん――
あまりにも体調が悪ければ、そうしたことを気にする余裕もなくなるのですが――
適度に体調が悪ければ、次々と思い出しますね。
(あ、あれもやらなきゃ……)
みたいに――
やはり、体調が悪いと、不安が増幅されるのでしょうね。
自分の体が思い通りにならないことによる不安が――
日々の暮らしの中に埋もれていた不安を掘り起こす――
それは、
――いつまで今の生活が送れるのかな。
という原初的な不安も含みます。
よく、
――病いは気から――
といいますが、
――病いから気へ――
の経路も見過ごさないほうがよいでしょう。