人は、何かどうしようもなくイヤなことをいわれたときに――
ふた通りの反応をすると思うのです。
一つは、そのイヤなことをいった相手から遠ざかる――
もう一つは、その相手に同じようにイヤなことを言い返す――
逃げるか、仕返しをするか――(笑
もちろん、その「イヤなこと」が、まあまあ建設的なことであれば、逃げも仕返しもせず、冷静に受け止めることが望まれるわけですが――
今の話は「どうしようもなくイヤなこと」です。
どうあっても受け止められないようなこと、ですね。
だから――
逃げるのと仕返しをするのと、どちらが良いとか悪という話はできません。
どちらも誉められたことでないでしょう。
が、人と人との相性を考える上で、多少の参考にはなるかと思います。
逃げる人同士、あるいは、仕返しをする人同士は、相性がよいといえるかもしれません。
逃げる人同士の場合は――
相手が逃げれば自分も逃げるのだから、接点は失われ、衝突は起こりえず――
仕返しをする人同士の場合は――
相手が仕返しをしてくれば自分も仕返しをしにいくから、互いに牽制をしあい、衝突は長続きしません。
ところが――
逃げる人と仕返しをする人との場合は――
かなり相性が悪いのではないでしょうか。
この場合、逃げる人が、仕返しをする人によって、一方的に追いかけられ続けることになるので――
断続的な衝突が永続することになります。
これは凄惨です。
どちらも疲労困憊します。
最悪です。
そうなったら――
仕返しをする人が先に気づいてあげるべきでしょうね。
だって、逃げる人はどうしようもないですから――だって、逃げているのだから――