人は――
意志を生み出すことはできますが――
感情を生み出すことはできません。
よって――
人の心の営みの多くは、生起不能の感情を生起可能な意志で、いかに制御していくのか――
ということにかかっています。
おとといの『道草日記』で、
――愛は意志、恋は感情
ということを述べましたが――
愛が意志であるならば――
どうすれば人から愛されるのかの方法論を確立することは、それほどに困難ではないでしょう。
要は相手の意志を変えさせればいいのです。
意志は、もともと当人が生み出したものであれば、それを変えることくらいはわけもないことです。
が――
どうすれば人に恋されるのかという方法論は容易ではありません。
おそらくは、不可能でしょう。
恋は感情であり、感情は生起不能であるからです。
人の感情を変えることは、きょうのお天気を変えるくらいに荒唐無稽なことですよ。
＊
今夜の宮城は雪が降っています（笑
