マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

会話は「業」ではなく「芸」

 コミュニケーションを有意義なものにしようと思うなら――
 十分に時間をとって、心に余裕をもたせて臨むのがよいでしょう。

 コミュニケーションは“やっつけ仕事”ではありません。
 重視するべきは、量ではなく、質です。

 単に長時間にわたって会話を交わしても――
 逆に短時間で効率よく会話を交わしても――
 有意義なコミュニケーションにはなりません。

 その会話で、相手も自分も、心を新たにする――その後の相手や自分の人生を左右しかねないくらいに――
 そんな強烈な心の動きを、つねに、いくらかは予感しながらに臨む――それが会話を楽しむコツです。

 まるで――
 画家がキャンバスに臨むように――

 あるいは――
 作家が原稿用紙に臨むように――

 本来――
 どんな会話も、

 ――業(task)

 ではなく、

 ――芸(art)

 なのだと思います。